契り 〜Contract〜
よく「好きなプレイは何ですか?」
という質問を受けることがあります。
私はプレイを好き嫌いでカテゴライズしていないので
好きなプレイも嫌いなプレイもないのです。
SMという中で繰り広げられる事象は
私の心を満たしてくれることだから
その時行われるプレイ全てが大事なのです。
唯一、カテゴライズしてるとしたら
特別な子にだけするプレイは決めてます。
体液はまさにそうで
私を信頼してついて来てくれる子にだけ
私も信頼しているよという証として
与えようと思っています。
私の体液をその子が取り込み一部にする。
契りのようなもの。
私はまだその契りを交わしたことは
一度も無いけれど
いつか
契りを交わせますように。
一ノ瀬蘭
Royal Blue
甘い支配 〜 Sweet domination 〜
SMは先ず痛みから入ることが多い。
痛さを引き金にして貴方のたがを外していく。
一発一発、丁寧に打ちこむ鞭は
心の殻を破る作業。
そうやって真の貴方を曝け出させることが
私の役目。
沢山の痛みや辛みに耐え
ボロボロになった貴方を受け止めるのが
私の役目。
「よく頑張ったね。」
その一言を心を込めて伝えるのが私の役目。
SMとは全てを受け止めることだと
私は思っている。
大人になり
甘えることに不慣れになってしまった人たちが
唯一甘えられる場所として。
それが私の理想とする女王様という存在。
生きる上で人は常に取捨選択を
自分で行わないといけないけれど
女王様の前だけは
その判断を全面的に委ねられる。
貴方達が全面的に私を信頼して
委ねてくれるなら
私はとことん殻を破り
本当の貴方を見つけて支配してあげるよ。
甘い支配を。
一ノ瀬蘭
Royal Blue
覚悟の先に
SMという世界に向き合って
あっという間に時間が過ぎて行った気がする。
そのくらいこの数ヶ月は自分の人生を刺激する事が多かった。
RoyalBlueのメンバーとしてプレイパーティーでプレイを学び、そして精神的にするSMも少しずつだけど感じることができてきた。
もちろんまだまだではあるけど
Mにゆとりを持って接することができるようになってきた。
M達が今ここに求めることは何なのか。
それを実現してあげたい。
その一心で、そしてそれが楽しくて仕方ないんだ。
Mに施すことは巡り巡って私に帰ってくる。
そんな精神的なやり取りをもっと出来る様に。
私も覚悟、覚悟と言っていたけど生半可な覚悟だったと思う。
漸くいろんな物が削げ落ちて、シンプルな私が残った。
ここから。
いつでも人はスタートできる。
遅くても早くて。
そして、いつか世の中のMを元気にするエネルギーを還元していけるような女王様になるんだ。
マゾヒストたちを読んで
先日発売された著者、松沢呉一氏のマゾヒストたちを読み切りました。
文庫本のサイズを読むのはそんなに難しいことではないと思って読み始めましたが、マゾヒストたちのパワーに当てられ、自身の発見も多かった事から、読み切るまで2週間程かかりました。
沢山のマゾヒストたちの情感が書かれていましたが、印象的だったのはその思考を理解し共有できる人が少ないからか疎外感や孤独感を感じている人が居るという事実でした。
勿論、自身の思考は自身だけで満喫できれば良いと思います。それが一番自分自身を満たすことができるはずだから。
でも、人はやはりどこかで誰かに受け入れられたい、共有したいという気持ちがあると思う。
それは私とてそうだから。
理解し、共有し合える人を見つけるのはそう簡単ではないけど、受け止め、受け入れてくれる人は案外、傍に居るかもしれない。
SMは鞭で叩く、蝋燭を垂らす、縄で縛るなどが世間一般的なイメージだと思うが、私はこの行為は仮に無くてもSMは成り立つと思っている。
痛みは感情を引き出すスイッチだから、有ればより自分を曝け出せるはず。
ただ例えそれが無くても目の前の人間と本気で向き合う覚悟が大事だと思う。
勇気を出して、自分を曝け出しに来て欲しい。
私が受け止めて、受け入れる、否定しない。
私を見つけ、選んでくれたのならば。
それで少しでもその疎外感や孤独感が和らげばいいと思う。
居場所を作ること
どんなに強い人でも居場所は必要だと思っている。居場所がなければ不安になり、疎外感を感じる。
中学生の頃、突然仲間外れにされたことがあった。昨日まで仲良く話していた友達から避けられ、グループから外された。
人生で初めての孤立、疎外感を味わい、大人になった今でも鮮明に覚えている。
寂しくて、悲しくて、怖かった。
私は自分の居場所を剥奪される事が多く、何度も何度も居場所作りをした。
諦めることは出来なかった。
今でもまだ居場所探しをしてる。
SMが私の求めていた居場所になったら嬉しい。
そして、私自身がMの居場所になりたいと思う。居場所の必要性をずっと噛み締めて生きてきた私だからこそ居場所の大切さを分かっている筈だから。
私が君の居場所になれた時、君は私の居場所だから。
そんな関係を築いていきたい。
身体を鍛えると心が整う=自信
身体を鍛えている友人たちと話をしてから、自分の身体をもっと意識して生活ができるようになった。
そして、少しずつだけど自信を持ちながらトレーニングが出来ていると思う。
この「自信を持つこと」は自分にとってとても重要だし、大切な事。
自信が持てると全ての事が前向きに進んでいく。それは気持ちが前向きだから。
身体を鍛えると目で変わっていくことを見る事ができる。この可視化は根拠のある自信へと繋がる。
「やればできる」と自分を鼓舞する事ができるようになるんだ。
そのスパイラルにハマると強い。
トレーニングだけでなく、仕事もプライベートも良い方向へ勝手に向いていく。
私がSMをやるに当たっても、きっと自信を持つ事は非常に重要だと思う。
一歩ずつ、一歩ずつ歩んで生きたい。
もうすぐ一つ歳を重ねる。
新しい歳では沢山のMを受け止められる存在になっていきたい。