強く儚いもの ~Royal Blue~

RoyalBlue 一ノ瀬蘭。徒然なるままに、ありのままに、自己開放していきます。【Twitter】https://twitter.com/RoyalBlue_RI

新しい一歩の先に

3回目のショーは夏樹さんの節目のショーと言うこともあり、自分の中では絶対にやり切るという、強い思いがあった。

 

SMショーをやり始めてからは、練習をしている時、細かいアドバイスを幾つも貰い、少しずつショーの階段を登っていくことができた。

 

恐らく日本でSMを、SMショーをしていて、ここまで丁寧に教えてくれるのは夏樹さんだけだと思います。

 

女王様は自立している存在。習うより慣れろの世界だと思うけど、私は沢山の助言を貰えました。

 

恵まれている。そう思います。

 

この特殊な世界の中で着いていきたいと思える人に逢える確率は千載一遇。一番最初に触れたSMが夏樹さんのSMで本当に良かったと心から思います。

 

いえ、夏樹さんのSMを観たからこそ、私はこの世界に足を踏み込んだんだ。他の人だったら踏み入れてなかった。

 

幾度か立ち止まる時もあったけど、信じて来れたのは夏樹さんから滲み出ていたSMの愛の世界があったから。

 

常に先頭に立ち光芒として、その筋を示してくれていたから。

 

だから私は立ち止まったけど、迷う事はなかった。教えてもらった事を少しずつだけど形にして。

 

沢山の機会や縁や経験をありがとうございます。

 

ここで培ったものは、また次の世代に引き継いで行く。それが私の役割。

 

絶対に絶やさない。

 

新しい一歩を踏み出したからちゃんと言葉に残そうと思いました。

 

獣道、茨の道なのかもしれない。でも残す価値があるものだから私も諦めない。

 

暖かいSMを。

 

全ての孤独な人の為に。

 

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始まりの一歩

2021/3/31

夏樹さんの活動30周年記念

緊縛&SMショー L

 

無事に終えることが出来ました。

もう2日経っていて正直驚いた。

 

今年の始まりに3/31にショーをやると夏樹さんから聞き、「蘭ちゃんは吊りを入れよう」と言われ、自分の胸には不安と興奮が入り混じった感情が芽生えた。

 

SMをする上で緊縛し、吊りまで行うことは相手の行動力を全て奪い支配する事でもある。

 

この行為が出来てこそ、女王様としての大きな一歩を踏み出せると思っていた。

 

ただ私は器用ではないし、不安も大きかった。

 

縛りの練習を見てもらいながら基礎が出来てない事に気がつき、何度も何度も本結びや基礎的な結び方を練習した。

 

芸の道とは基礎の賜物であると本当に痛感。SMも緊縛も基礎があってこそ。仕事が終わり家に帰り、ひたすら縄に触る時間を作っていた。

 

ショーの直前で腰縄を使うことを決め、ショーの2日前にガチっとピースがはまり、できる、やれると確信が持てた。本当にギリギリだった。

 

ショー当日。

 

メイクもしてもらい新しく作ったbondageをまとい、ゾーンに入っていく感覚。本当に痺れる大好きな感覚。

 

ショーに対して思っていた事は、まず観に来てくれた方々に何かを残し、それを持ち帰ってもらいたいという想い。

 

次に夏樹さんのSMと緊縛を受け継いでいく者として、しっかり自覚を持ってショーの中で時代を繋ぎたかったという想い。

 

そして最後に私のSMのテーマである慈愛を表現したいという想い。

 

ショーの前、不思議だけど不安も緊張もなかった。

 

その理由はここに辿り着くまで何度も練習し、夏樹さんにフォローしてもらい、緊縛を習う翔くんとも切磋琢磨し、着いてきてくれたパートナーの存在、色んな事が一つに撚られて一本の縄となり自分の中に在ったからだと、今になって思う。

 

ショーの最中の事は実は殆ど覚えてない。それだけあの世界に没頭して、陶酔していた。でも冷静にSMを縄をパートナーを見ていたのだけ覚えている。

 

あっという間の30分。

 

儚さと共にあった時間。

 

終わった後、私はようやくスタートラインに立てた気がした。

 

始まりの一歩を。

 

歩み始めた。

 

 

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変わらない明確な想い

2020年ももうすぐ終わり。

今年はご縁があって色んなSMショーを観に行くことがありました。

 

様々な人のショーを観て思ったことはただ一つ。

 

一ノ瀬蘭は青山夏樹さんのSMと緊縛を受け継いでいく。

 

変わらない。

明確な想い。

 

様々な想いを胸に様々な人が各々の道を進んでいく。

 

その中で私は旧から新へ、過去から未来へ繋げていくSMと緊縛をしたいと心から思いました。

 

シンプルな想いと技術で後の世代が『私(僕)もこのSMと緊縛を引き継ぎ後世に残したい』

 

そう思ってもらえるようなSMと緊縛を出来る様になる。

 

これが私のミッションだ。

 

必ず達成してみせる。

 

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表現者になるために

昨日は何年ぶりかのライブを観に行きました。

 

ステージに立つ人が放つ生命力。

一緒になって同じ空間で命を燃やす観客。

 

その場に居る人に活力を与えられことは

本当に尊いことだと実感しました。

 

そしてステージで命を燃やす彼らを観て

私も人に活力を与えられる存在になりたいと

やはり思ったのです。

 

生きていてあんなにも一生懸命に取り組み

表現する事で人に元気をもたらせる。

 

来年はそんな存在になれるように

表現者としても磨きかけていこうと思います。

 

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Ray of hope -光芒- 選曲

2020年8月29日

 

私のはじめてのSMショー。

 

デビューでした。

 

始まりは6月に遡ります。

ショーの要は選曲にあると夏樹さんに言われ、約1ヶ月半の間、毎日たくさんの音楽を聴き今回のショーの選曲をしました。

 

自分が今回のショーで何を現したいか。

私の今回のテーマは自灯明。

本当の自分と向き合うこと。

そして本当の自分として未来へ踏み出す。

その背中を押すのが私の役目。

 

そんな想いを表現できるように選曲しました。

 

Evanescence 

Bring Me To Life

目覚めさせて、私の内面を目覚めさせて
目覚められない、内面を目覚めさせて
救ってほしい、私の名前を呼んで、闇から救い出して
目覚めさせて、体の血を熱くして
目覚められない、ダメになってしまう前に
救ってほしい、空っぽになった私を救って

 

Within Temptation
PARADISE

でもこれが私たちの求めていた全て

そしてこれが私たちが戦い続ける理由

たとえそれがパラダイスじゃなくとも

 

Epica
Unleashed

私の本来の居場所はどこだったのかしら?
夢の中で迷子になってしまったみたい
本来の自分の姿になれる日を待ちわびている
自由
私はいつ解き放たれるのかしら?
こんなはずじゃないの
私自身になることを再び思いこがれながら

私の意識を解き放って!

 

Within Temptation
All I Need

もう傷つけないで
私が求めているもののために
私の心を安らぎの拠り所としてほしい
何か信じられるものが欲しいの
もう傷つけないで
私の中に残されているものを
私の心を安らぎの拠り所としてほしい

 

それぞれの歌詞に込められた想い。

 

そして、私はSMでその人の背中を押して、一歩踏み出す勇気を与える存在でいたい。

 

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自由を得るために

以前のブログで覚悟について書いた。

ここ数週間で『覚悟を決める』というアクションが度々発生し、その度に頭を悩ませ、もがき、足掻いた。

 

覚悟を決めることはその事象について責任を持つことだと思う。責任とは生半可な気持ちで受け持つことはできない。

 

何かあった時、自分の持つ最大限の価値を差し出す。その気概があるかどうか。

 

そして、覚悟を決めた人だけが手にすることが出来る。

 

本当の自由。

 

自分の全てを懸けて得られるものこそ、かけがえのない自由な自分。

 

私はSMをする時、そこに「生」をかけている。

 

自分の人生の中でこんなに早く「生」をかけられる物が見つかるなんて感謝しかない。

 

【覚】も覚(さと)り。

【悟】も悟(さと)り。

完全に執着を手放した、清々しい、神々しいほどの【覚悟】こそ、究極の悟り。

 

私はSMで悟りたい。

 

人と人の関わりを。

 

SとMの関わりを。

 

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縄 〜rope〜

私がSMの世界に入ったキッカケは

青山夏樹さんのショーでした。

 

縄がまるで紋様のように身体中を巡りますが

一本一本の縄はどこまでも凛としていて

受け手の筋肉に沈んでいくさまは

美しいの一言でした。

 

私は芸術ごとには詳しくないですが

純粋に耽美な世界だと思いました。

 

その後も何度かショーを見ましたが

今年の1月に駿河問いを観た時

私には出来ない、怖いと感じてしまい

少し遠目から見ていました。

 

生半可な覚悟で臨んではいけない

そういう領域だと思ったのです。

 

ただその後に体験した出来事で

考え方は変わりました。

 

それは講習会で自らが縛られる体験です。

 

縄が身体を支え

縄に身体を預けだし

縄へ身体を委ね

縄で解放される

 

全く真逆にあると思った感覚

安堵がそこにはありました。

 

自分が体験しなかったら気付かなかった。

 

何故マゾ達が緊縛を求めるのか

その一つの理由がわかった気がしました。

 

より信頼する支配者からの緊縛は

きっと心まで支える事ができるもの。

 

そして縄を解いたあと

物理的な束縛からの反動で

身も心も柔らかくなったその子を

よしよしと

愛でながら撫でてあげ

心地よい優しい空間にいざなう。

 

まるで母の横で赤ん坊が眠りに落ちるように。

 

そんな優しいSMをしたいから

もう一度、手に縄を取るのです。

 

 

一ノ瀬蘭

Royal Blue

 

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